識別管理
多品種生産を行うオチアイでは、人の目で見分けが難しいほど形状が酷似した製品や、わずかに大きさや厚みが異なる製品が生産工程に存在します。そのため、工場内では工程別に色分けされた現品票を各箱に貼り、徹底した識別管理を行うことで異品混入や誤品納入の防止を図っています。測定機器においても検定・校正周期が定められており、機器ごとに登録番号や有効期限を明示したシールで識別管理されています。また、生産工程で不適合品が発生した場合も、識別するとともに専用置場で隔離を行い、誤って出荷されることがないよう管理しています。
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検査機器
お客様からの厳しい品質要求に応えるため、通常の測定機器以外にも自動画像測定機、金属顕微鏡、3D形状測定機、荷重試験機、蛍光X線膜厚計といった最新の検査機器を導入し、より精密な測定を可能にしています。また、製品の耐食性を見極めるための塩水噴霧試験機、金属組織を観察するための顕微鏡、破損品解析のための走査型電子顕微鏡(SEM)、ISO16232とVDA19に準拠したコンタミ測定が可能なコンタミ測定機などの設備も有し、万全の品質保証体制で製品を送り出しています。
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荷重試験機 -
自動画像寸法測定機 -
金属顕微鏡 -
3D形状測定機 -
走査型電子顕微鏡(SEM) -
自動画像コンタミ測定機 -
蛍光X線膜厚計
検査結果の電子データ化
プレス工程内検査および完成検査において測定した結果は、電子ファイルへ直接入力されるシステムを採用しています。これにより紙を使用しないだけでなく、入力ミスの防止、効率的な検査作業を実現するとともにデータを活用した生産性と品質の向上にも役立てています。また、工程検査で得られたデータは、安定した品質を維持するために生産現場において傾向管理にも活用されています。
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プレス工程内検査 -
プレス工程内検査データ -
プレス工程内検査データ(傾向管理)